2014年1月

ファイナンシャルプランナー3級(FP3級)学科試験
学科試験○×問題
年度別過去問 2014年1月(平成26年1月)
【第1問】次の各文章((1)~(30))を読んで,正しいものまたは適切なものには①を,誤って
いるものまたは不適切なものには②を,解答用紙にマークしなさい。〔30問〕

(1) 弁護士資格を有しないファイナンシャル・プランナーが,遺産分割をめぐって係争中の顧客から相談を受け,報酬を得る目的で相続人間の利害調整に係る法律事務を取り扱った。この行為が顧客利益を優先して行ったものである場合,弁護士法に抵触しない。

×  弁護士法に抵触し法律違反となる。
(2) 住宅ローンの一部繰上げ返済には,返済期間短縮型と返済額軽減型の方法があるが,一般に,返済期間短縮型よりも返済額軽減型のほうが利息の軽減効果が大きい

×  利息軽減効果が大きいのは返済期間短縮型である。短い期間で返済する方が利息が少なくて済む。

(3) 長期固定金利住宅ローンであるフラット35の借入金利は,融資実行時の金利ではなく,借入申込時の金利が適用される。

×  フラット35は、借入申込時の金利が適用される。

(4) 健康保険の任意継続被保険者となるための申出は,原則として,被保険者資格を喪失した日から20日以内行わなければならない

〇 

(5) 老齢厚生年金の支給要件は,厚生年金保険の被保険者期間を1年以上有する者が65歳以上であること,老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていることである。

×  老齢厚生年金は、被保険者期間が1か月以上あること・65歳以上・老齢基礎年金の受給資格を満たしていることである。なお、特別支給の老齢厚生年金の支給要件が被保険者期間を1年以上とすることである。

(6) 生命保険募集人が生命保険の募集に際し,顧客が支払うべき保険料を立替払いすることは,保険業法に定められる禁止行為に該当する。

〇  特別の利益の許与は、保険業法において禁止される。

(7) 特定疾病保障定期保険特約は,一般に,被保険者が保険期間中にがん・急性心筋梗塞・脳卒中により所定の状態に該当した場合,何度でも保険金が支払われる

×  1度きりである。

(8) 地震保険における保険の対象には,1個または1組の価額が30万円を超える宝石や美術品等含まれる

×  これらのぜいたく品は除かれる。地震保険はあくまでも地震後の生活を円滑に移行させることが目的である。

(9) 個人賠償責任保険において,被保険者が自動車の運転によって他人を死傷させ,法律上の損害賠償責任を負った場合,保険金支払の対象となる。

×  個人賠償責任保険では、自動車による事故は適用外になるため、別途自動車保険への加入が必要である。

(10) 火災保険では,突風によって住宅の窓ガラスや屋根が破損し,一定の損害が生じた場合,補償の対象となる。

〇  火災以外も対象としている。

(11) 東証株価指数(TOPIX)は,東京証券取引所市場第一部に上場する代表的な225銘柄を対象とした株価指数である。 

×  TOPIXは、東証一部上場の全銘柄が対象である。なお日経平均株価が225銘柄を対象としている。

(12) A国の金利上昇により,B国との金利差が拡大し,B国からA国に資金が流入した場合,一般に,A国通貨高,B国通貨安の要因となる。

〇 

(13) 無利息・要求払い・決済サービスを提供できる,という3つの条件を満たす決済用預金は,その全額が預金保険制度による預金保護の対象となる。

〇 

(14) 銀行による預金の受入れや保険会社による保険契約の締結は,「金融商品の販売等に関する法律」における金融商品の販売に該当する。

〇 

(15) 外貨建てMMFは,30日以上保有するなどの所定の要件を満たした場合,投資元本が保証される。

×  MMFは投資信託であるため、元本保証はない(国債などで運用されているので安全性が高いというだけ)。

(16) 税金は国税と地方税に区分できるが,所得税は国税であり,法人税は地方税である。

×  所得税・法人税共に国税である。

(17) 退職所得の金額(特定役員退職手当等に係るものは除く)は,その年中の退職手当等の収入金額から退職所得控除額を控除した残額の2分の1に相当する金額である。

〇  なお一時所得は2分の1前の金額が一時所得となることの混同に注意すること。

(18) 所得税において,上場株式等の譲渡により生じた損失の金額は,総合課税を選択した上場株式等に係る配当所得の金額から控除することができる。

×  申告分離課税を選択した場合に限って、上場株式等の譲渡により生じた損失を損益通算できる。

(19) 保養の目的で所有する別荘など,生活に通常必要でない資産を譲渡したことによって生じた損失の金額は,他の所得の金額と損益通算することができない

〇  生活に通常必要でない資産に係る所得の金額の計算上生じた損失は、競走馬の譲渡に係るもので一定の場合を除き、他の各種所得の金額と損益通算できません。

(20) 所得税において,身体の傷害に基因して支払われる保険金は,非課税所得とされる。

〇 

(21) 不動産の登記記録の権利部(甲区)には,所有権に関する事項が記載される。

〇 

(22) 定期建物賃貸借契約(定期借家契約)は,公正証書によって締結しなければならない。

×  公正証書等の書面であるので、書面であれば何でもよい。公正証書によってしなければならないのは事業用借地権である。

(23) 建築物の敷地が建ぺい率の限度(指定建ぺい率)の異なる地域にわたる場合,敷地全体について,敷地の過半の属する地域の指定建ぺい率が適用される。

×  建ぺい率(容積率)の異なる地域にまたがる場合は、按分計算される。なお、過半が属する地域のことが適用されるのは用途制限である。

(24) 土地・建物の売買契約書を2通作成し,売主・買主がそれぞれ保管する場合の印紙税の納付は,売主または買主のいずれか一方の契約書に印紙を貼付して消印することにより完了する。

×  印紙税は作成した契約書すべてに必要である。

(25) 自己が居住していた住宅を子に譲渡した場合,「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」の適用を受けることができない

〇 

(26) 自筆証書遺言の保管者は,相続の開始を知った後,遅滞なく,これを家庭裁判所に提出して,その検認を請求しなければならない。

〇 

(27) 相続税の課税価格の計算において,被相続人が生前に購入した本人の墓石の未払代金は,債務控除の対象となる。

×  墓石は非課税財産であるが、墓石の未払代金は債務控除の対象にはならない、

(28) 書面によらない贈与契約は,すでに履行が終わった部分を除き,贈与者または受贈者のどちらからでも撤回することができる

〇 

(29) 相続時精算課税制度の適用を受けた財産は,贈与者の相続に係る相続税の計算において,贈与時の価額によって相続税の課税価格に加算する。

〇 

<(30) 成年後見制度には法定後見制度と任意後見制度があり,法定後見制度の種類には後見・保護・補助がある。

× 

ファイナンシャルプランナー3級(FP3級)学科試験
学科試験3択問題
年度別過去問 2014年1月(平成26年1月)
【第2問】次の各文章((31)~(60))の( )内にあてはまる最も適切な文章,語句,数字またはそれらの組合せを1)~3)のなかから選び,その番号を解答用紙にマークしなさい。〔30問〕
(31) 利率(年率)1%で複利運用しながら毎年一定額を積み立てて,15年後に2,000,000円を準備したい。この場合に最低限必要な毎年の積立金額を下記の〈資料〉を利用して算出すれば,(124,000円 )となる。
〈資料〉利率(年率)1%,期間15年の各種係数
現価係数:0.861
年金現価係数:13.865
減債基金係数:0.062
1) 114,800円
2) 124,000円
3) 144,248円
正解 2  
積立のときに将来の金額がわかっていて、積立額を求めるときは、減債基金係数である。
200万円×0.062=124,000円
(32) 顧客のライフプランニングを行うには可処分所得の把握が重要であるが,一般に,可処分所得の金額は,年収から所得税・住民税ならびに(社会保険料 )を控除した額をいう。
1) 生命保険料
2) 損害保険料
3) 社会保険料

正解 3
可処分所得とは手取り金額のこと。給料から自動的にひかれるのは社会保険料である。

(33) 国が日本政策金融公庫を通じて行っている教育ローンである教育一般貸付の融資限度額は,学生・生徒1人につき(① 300万円),返済期間は原則(② 15年)以内である。
1) ① 200万円 ② 15年
2) ① 300万円 ② 10年
3) ① 300万円 ② 15年

正解 3

(34) 健康保険の傷病手当金の支給期間は,同一の疾病等に関しては,その支給開始日から起算して最長(1年6カ月 )である。
1) 1年6カ月
2) 2年6カ月

3) 3年6カ月

正解 1
労災も1年6か月である。 

(35) 雇用保険の高年齢雇用継続基本給付金は,原則として60歳到達時点に比べて,賃金額が( 75%)未満に低下した状態で就労している60歳以上65歳未満の雇用保険の一般被保険者で,一定の要件を満たす者に対して支給される。
1) 75%
2) 80%

3) 85%

正解 1

 
(36) 生命保険会社が破綻した場合,生命保険契約者保護機構により,破綻時点の補償対象契約(高予定利率契約を除く)の責任準備金等の(90% )まで補償される。

1) 70%
2) 80%
3) 90%

正解 3

(37) 生命保険の契約者が払い込む保険料は,主として将来の保険金を支払うための財源となる(① 純保険料)と,生命保険会社が保険契約を維持,管理していくために必要な費用である( ② 付加保険料)とに大別することができる。
1) ① 死亡保険料 ② 生存保険料
2) ① 純保険料 ② 付加保険料
3) ① 標準保険料 ② 事業保険料

正解 2 

(38) リビング・ニーズ特約は,病気やケガの種類を問わず被保険者の余命が(6カ月 )以内と判断された場合に,死亡保険金の一部または全部が生前に支払われるという特約である。
1) 3カ月
2) 4カ月
3) 6カ月

正解 3

(39) 普通傷害保険において補償の対象とならない傷害の例として,(公園をジョギングして生じた靴ずれ )がある。
1) 自宅で料理中に油がはねて生じたやけど
2) 公園をジョギングして生じた靴ずれ
3) 職場の階段で転倒して生じた骨折

正解 2 
傷害保険は急激かつ偶然な外来の事故によって身体に傷害を被った場合に保険金を支払う保険である必要があるが、靴ずれはだんだんと起こるもので急激とは言えない。すんわち保証外である。

(40) 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)において,死亡による損害に係る保険金の限度額は,被害者1人当たり(3,000万円 )である。
1) 1,000万円
2) 2,000万円
3) 3,000万円

正解 3
死亡:3000万円・障害:4000万円・ケガ:120万円である。

(41) 株式の投資指標の1つであるPBRは,株価を1株当たり(純資産 )で除して求められ,一般に,株価が相対的に割高であるか割安であるかの判断に用いられる。
1) 純利益
2) 純資産
3) 配当金

正解 2 
PBRは株価純資産倍率のことである。株価 / 純資産倍率と覚える。

(42) 3,000,000円を年利2%(1年複利)3年間運用した場合の元利合計金額は,手数料や税金等を考慮しない場合,( 3,183,624円 )である。
1) 3,121,200円
2) 3,180,000円
3) 3,183,624円

正解 3
3,000,000円×(1+0.02)^3=3,183,624円

(43) 投資信託において,日経平均株価などの特定の指標(ベンチマーク)に連動する運用成績を目指すものを,一般に(パッシブ型 )ファンドと呼ぶ。
1) アクティブ型
2) パッシブ型
3) バリュー型

正解 2 
アクティブ型はベンチマークの上回るようにするもの。またバリュー型はアクティブ型の一種で株の価値と比較して割安な値段のものを買うことによって、ベンチマークを上回る運用を目指す手法である。

(44) ある債券の信用リスク(デフォルトリスク)が高まった場合,一般に,その債券の価格は(① 下落)し,利回りは( ② 上昇)する。
1) ① 上昇 ② 下落
2) ① 下落 ② 下落
3) ① 下落 ② 上昇

正解 3
信用リスクが高まるということは、倒産などによってお金が支払われなくなるということ。すなわち人気は下落し価格は下がり、価格が下がるとその分安い値段で買えるようになり償還されれば利益が上がるため利回りは上昇する。

(45) 表面利率(クーポンレート)2%残存期間3年の固定利付債券を額面100円につき97円で買い付け,100円で償還された場合の単利最終利回りは,(3.09% )である。なお,答は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。
1) 2.06%
2) 3.00%
3) 3.09%

正解 3
(2+((100円-97円)/3年))/97円=3.09%

(46) 所得税の配偶者控除の適用要件の1つとして,配偶者の合計所得金額は(38万円 )以下でなければならない。
1) 38万円
2) 103万円
3) 130万円

正解 1
なお、パート収入のみのときは給与所得控除65万円と合算して103万円までとなることと注意。130万円は健康保険が扶養から外れるとき

(47) 平成25年分の給与所得の金額の計算において,給与等の収入金額が( 1,500万円)を超える場合,給与所得控除額は上限である245万円が適用される。
1) 1,000万円
2) 1,200万円
3) 1,500万円

正解 3
税制改正により、1500万円は超える場合は245万円に固定された。なお改正前は、1000万円超の者は収入金額×5%+170万円であった。
改正前:
給与収入が1500万円:245万円。給与所得が2000万円:270万円
改正後:
給与収入が1500万円:245万円。給与所得が2000万円:245万円

(48) 契約者(=保険料負担者)および保険金受取人を夫,被保険者を妻とする生命保険契約において,妻の死亡により夫が受け取る死亡保険金は,(所得税 )の対象となる。
1) 相続税
2) 贈与税
3) 所得税 

正解 3
自分で掛けた保険を自分で受取る生命保険は、所得税となる。

(49) 所得税の住宅借入金等特別控除の適用対象となる借入金は,住宅の取得等に充てるための一定の借入金で,償還期間が(10年 )以上の割賦償還により返済するものでなければならない。
1) 5年
2) 10年
3) 20年

正解 2 

(50) 所得税において,平成25年中に取得した建物に係る減価償却の方法は,( 定額法)である。
1) 定額法
2) 定率法
3) 定額法と定率法の選択

正解 1

(51) 不動産投資の採算性を示す指標の1つである(単純利回り )は,年間賃料収入を投資額で除して算出する。
1) 単純利回り
2) ネット利回り
3) 内部収益率

正解 1
単純に収入を投資額で割るのは単純利回り(粗利)という。この収入から費用などを差引いて純収益にしたものを投資額で除するしたものをネット利回りという。

(52) 都市計画法の規定では,市街化区域内において行う開発行為で,原則としてその規模が(1,000㎡ )以上であるものは,都道府県知事等の許可を受けなければならない。
1) 200㎡
2) 400㎡
3) 1,000㎡

正解 3

(53) 土地・家屋の固定資産税の納税義務者は,原則として,毎年( 1月1日 )現在において当該土地・家屋の所有者として固定資産課税台帳に登録されている者である。
1) 1月1日
2) 4月1日
3) 7月1日

正解 1
固定資産税評価額や公示価格、相続税路線価の基準日は1月1日である。なお都道府県基準価格のみ7月1日を基準日とする。

(54) 居住用財産の譲渡について,長期譲渡所得の課税の特例(軽減税率の特例)の適用を受ける場合の所得税額は,下記の表のとおり計算される。
 
FP3級 平成26年1月問54 
1) ① 10% ② 15%
2) ① 10% ② 20%
3) ① 20% ② 39%

正解 1
所得税のみであることに注意すること。
長期譲渡所得の原則は、所得税:15%・住民税5%の計20%である。
また特例が適用されると、6000万円以下の部分は所得税:10%・住民税5%の計15%でとなる。

(55) 相続により取得した土地の譲渡について,いわゆる相続財産を譲渡した場合の相続税の取得費加算の特例の適用を受ける場合,当該土地を相続開始日の翌日から相続税の申告期限の翌日以後(3年 )を経過する日までに譲渡していることが要件の1つとなる。
1) 3年
2) 5年
3) 10年

正解 1

(56) 下記の〈親族関係図〉において,配偶者の法定相続分は,(3分の2 )である。

FP3級 平成26年1月問56

1) 2分の1
2) 3分の2
3) 4分の3

正解 2
配偶者と子で分けるときは、子の相続分は1/2
配偶者と直系尊属で分けるときは、直系尊属の相続分は1/3
配偶者と兄弟姉妹で分けるときは、兄弟姉妹の相続分は1/4

(57) 相続開始時において保険事故が発生していない生命保険契約に関する権利の価額は,(解約返戻金 )の額に基づいて評価する。
1) 死亡保険金
2) 解約返戻金
3) 払込保険料

正解 2 

(58) 相続の放棄をしようとする者は,自己のために相続の開始があったことを知った時から原則として(① 3カ月)以内に,その旨を(② 家庭裁判所)に申述しなければならない。
1) ① 3カ月 ② 税務署長
2) ① 3カ月 ② 家庭裁判所
3) ① 4カ月 ② 税務署長

正解 2
相続の放棄、又は限定承認するときは3カ月以内に家庭裁判所に申述しなければならない。なお4ヶ月は順確定申告である。

(59) 贈与税の配偶者控除は,婚姻期間が(① 20年 )以上である配偶者からの居住用不動産または居住用不動産を取得するための金銭の贈与についてその適用があり,控除限度額は
② 2,000万円)である。
1) ① 20年 ② 2,000万円
2) ① 20年 ② 2,500万円
3) ① 25年 ② 2,500万円

正解 1

(60) 相続により取得した宅地が「小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例」における特定事業用宅地等に該当する場合,(① 400㎡)を限度面積として評価額の(② 80% )を減額することができる。
1) ① 200㎡ ② 50%
2) ① 240㎡ ② 80%
3) ① 400㎡ ② 80%

正解 3
次回試験では、法改正にも注意すること。

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